第4回:社長が社員に求めてはいけないこと

社長が社員に求めてはいけないこと

はじめに

こんにちは、芹澤です。

今回は
”社長が社員に求めてはいけないこと”を
話したいと思います。

簡潔なテーマにするために
”社員”という言葉を使っています。

”役職を持っていない一般社員”
という意味で使っています。

ご承知おき下さい。

前回までの概要

会社というのは
ピラミッド組織という体制であり
立場に応じてやらなければいけない範囲が定められており
正しいコミュニケーションフローを守るべき
といった内容を今までの3つの記事で話しました。

本日は今までの内容に関連して
”社長が社員に求めてはいけないこと”について
私なりの見解をのべたいと思います。

社長が社員に求めてはいけないこと

結論から言うと
”会社の大きな方針に関わることに対する意見を
本気で求めること”
です。

社長や経営幹部が社員に対し
「何か新規事業のいいアイデアないかな」
「新しい開拓先はどこがいいか考えて」
といったことを質問し
意見を求めることがあると思います。

よい回答が返ってこないと
「もっと会社全体のことを考えて欲しい」
「自分の担当範囲だけではなく
視野を広く持ってほしい」
といった意見を上長からもらったことがある人も
いらっしゃると思います。

私の考えでは
意見も求めることが(参考程度に)
最悪あったとしても
良い回答がないことに対し
指導的なことを行うのは
甚だおかしいことだと思います。

理由を述べていきます。

基本的な考え方は
今まで記載してきたことと
変わりません。

繰り返しになり申し訳ないですが
何度でも書きたいと思います。

それはピラミッド構造においての
仕事内容(役割)から外れているからです。

社員の役割は何だったでしょうか。

社長(上長)の意思決定に従い
それを実行することです。

意思決定は社長(上長)の仕事です。

よく巷で
「一般社員でも
経営者の目線を持って仕事しよう」
といった意見(アドバイス?)が
あると思います。

私の考えではその目線は必要ないです。

目の前の仕事・やるべきことに集中し
結果を出すよう努力した方が
結果的に自分のためにも
会社のためにもなると思います。

前回にも書いた通り
基本的に的外れな意見になってしまうからです。

社長が会社方針に対して
社員に意見を求めるのは
業務放棄と変わらないと思います。

当然、現場の声を
意思決定のインプットとすることに
何の問題もありません。

ここでお伝えしたいのは
意思決定は自分がする
もしくは自分がしなければならない
という意識です。

経営層はその意識を
持ち続けなければならないと考えています。

間違っても社員に
意思決定の業務を負わせてはいけません。

社長が社員に求めること

逆に社長が社員に求めることを
お伝えしたいと思います。

言い換えると
優秀な社員・しごできな社員
とも言い換えられるかもしれません。

細かい点はたくさんあるので
今回は2つに絞ります。

与えられた業務を遂行できる

1つ目は
”与えられた業務を遂行できる”
です。

最初からなんだよ、、、
と思われたかもしれません。

ただ、かなり難しいことだと思います。

”与えられた業務を遂行できる”を言い換えると
”上司の期待値に答える”とも言えます。

上司の期待値に答えられた
もしくは期待値を越えられたことが
どれだけあるでしょうか。

完全週休2日の会社の社員は
祝日や有給休暇を考慮すると
だいたい年間230日働いているようです。

上司の期待値は様々だと思いますが
230日分の何日が
期待値に答えられた!
と自信を持って言えるでしょうか。

あらかじめ期待値を調整する
といったテクニックもありますが
本題と少しずれるので
今回は割愛します。

”与えられた業務を遂行できる”は
思いのほか難しいことなんだと
頭の片隅に残るだけで問題ありません。

若輩の私も日々精進しなければなりません。
一緒に努力を続けていきましょう。

自分の意見を持っている

2つ目は
”自分の意見を持っている”
です。

このように書くと
「最初の方に
一般社員は意見を持たずに
自分の業務に集中しろと
書いていたろ」
と突っ込みを受けそうです。

”意見を持つな”ではなく
”ピラミッド組織の原則を飛び越えて
意見をむやみに伝えてはいけない”
というのが趣旨です。

話を戻します。

例えば、お客様からのクレームが発生したとします。
上長の判断が必要そうなクレームを想定してみて下さい。

皆様はどのように対応するでしょうか。

「兎にも角にも
上司に相談する」
悪くないと思います。

真っ先にエスカレーションすることは
大事な考えだと思います。

しかし
エスカレーションだけで終わってほしくない
というのが本音です。

今回挙げた例で言うと
「〇〇というお客様から
××という内容の問い合わせを頂きました。
私は△△の対応をした方が良いと考えています。
いかがですか」
といった報告ができれば
上長から
デキる社員だなと思われると思います。

もしその報告に対し
「それでいこう」
といった指示を
上司からもらえれば完璧です。

仮に意見が上司と違っても
アドバイスがしやすくなります。

ポイントは
クローズドクエスチョンにすることです。
(Yes or Noで回答できる質問)

間違っても
「〇〇というお客様から
××という内容の問い合わせを頂きました。
どうしたらいいですか」
というオープンクエスチョンで報告はしないでください。
(Yes or Noで回答できない質問)

なぜこのような報告をすることが
優秀さにつながるのでしょうか。

ひとえに上司の仕事を減らしているからです。

具体的に言うと
上司の意思決定の労力を減らしているからです。

一般的に
役職が上になればなるほど
重い意思決定をしなければなりません。

意思決定は
仕事におけるもっともストレス・労力がかかる
行為です。

意思決定するためには
様々な情報を踏まえ
思考を巡らせなければいけません。

家を購入した人や
結婚式を挙げた人は
イメージしやすいと思います。

決めなければいけないことが多かったはずです。
打合せのあとはどっと疲れたはずです。

この辺りはおまけトークで少し話します。

そのため
意思決定の手助けをしてくれる社員は
上司にとって非常にありがたい存在になるのです。

ただここで勘違いして欲しくないのは
意思決定するのは
自分ではなく上司で
その責任を取るのも上司ということです。

自分の意見を持ったうえで
「この方針でいかがですか?」
といったマイルドな問い方にしましょう。


今回はこの辺りで締めたいと思います。

まとめます。

”社長が社員に求めてはいけないこと”は
”会社の大きな方針に関わることに対する意見を
本気で求めること”
です。

理由はそれが社長の仕事であり
それを問うことは
業務放棄と変わらないから。

“社長が社員に求めること”は2つ。

”与えられた業務を遂行”

”自分の意見を持つ”
です。

少しでも参考になれば幸いです。

最後までに読んでいただき
ありがとうございました。

おまけ

結婚式について
話したいと思います。

結婚式を開く上で

・式場
・日程
・ドレス
・お色直しのドレス
・タキシード
・参加者
・参加者の席次
・友人代表
・受付のメンツ
・料理
・お返し
・プチギフト
・各シーンに使う曲
・テーブルの装飾品
・高砂の装飾品

などなど決めることはたくさんあります。

ちなみに箇条書きしたタスクも
各々枝分かれしてします。

アメリカ大統領より
判断力と忍耐が必要です。

経験された方は
同じような気持ちになった方は多いと思います。

妻が主導してくれましたが
忍耐と強い意志がないとできないことだと感じました。

最初は渋々でしたが
結婚式を挙げた今では
挙げて良かったと感謝しています。

以上です。

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