第16回:”学歴が高い”・”勉強ができる”はいいことなのか?

ビジネス

”学歴が高い”・”勉強ができる”はいいことなのか?

こんにちは、芹澤です。

今回は学歴が高い人。勉強ができるのはいいこと?という議題に
持論を展開していきたいと思います。

この手の話をする際には必ず、
断りを入れなければいけません。

今回の話はあくまで傾向の話です。

当然、特定の個人にフォーカスを当てれば
例外は無数に存在します。

また、学歴が低い人・勉強(受験勉強)が不得意な人を否定したいわけでもありません。

どこからが高学歴という話も触れません。

あらかじめご了承ください。

私の学歴

学歴の話をするのに
私個人の話をしないのはフェアじゃないので
一応紹介します。

中高は私立の一貫校
穎明館という学校に行きました。

偏差値は当時50中盤~60くらいだったと記憶しています。

大学は一浪して、
東北大学経済学部に入りました。

中学入試も第一志望は落ちました。
大学も一浪しました。
ついでに就職浪人もしました。

仮に甘めに見積もって上位5%の学歴だとしても、
日本だけで単純計算で500万人以上、
私より学歴が良い人がいます。

しかし、この題材について最近考えることがあったので、
僭越ながら今回の題材を扱わせて頂きます。

学歴が高い・勉強ができるとは

”学歴が高い”=”勉強ができる”と
今回は私の中で仮定します。

完全にイコールではないと思います。
しかし、一般的にはこの傾向があります。

余談ですが、最近は一般入試以外の推薦系の割合が増えてきたと聞きました。

”高学歴”=”勉強ができる(筆記試験を突破した)”
というのは変わってきたのかもしれません。

私個人としては、
門戸を広げるのはとてもいいことだなと思います。

話を戻します。

”勉強ができる”を少し体系的に理解したいと思います。

”勉強ができる”とは
”有名大学に合格した”
”学校のテストや模試で高得点が取れた”
もしくは
”難関資格に合格した”
などが挙げられるでしょう。

つまり、何かしらのテストで合格点・高得点を出したということです。

テストに合格するということは、
勉強する→テストを受ける→勉強する→テストを受ける・・・
というサイクルを繰り返し、
最終的に「本番の試験で結果を残した」ということです。

上記の説明では、2要素ですがもう少し分解すると
①授業を受ける・参考書を読むなどでインプットする
②参考書や過去問の問題を解く・テストを受ける
③できなかった・間違えた問題を復習する・解けなかった理由を分析する
④参考書や過去問の問題を解く・テストを受ける
③’できなかった・間違えた問題を復習する・解けなかった理由を分析する
④’参考書や過去問の問題を解く・テストを受ける
・・・・・
⑤本番の試験に臨む
というようになります。

もっと正確に言うと、所々で①’①’’・・・が入ってくるでしょう。

何を言いたいかというと
俗っぽい言い方になってしまいますが、
PDCAサイクルを回しているということです。

このPDCAサイクルがうまい=勉強ができる
だと私は理解してます。

”学歴が高い”・”勉強ができる”はいいことなのか?の結論

ここで私の結論をお伝えします。

結論、めちゃくちゃ大事なことだと思います。

概論だけ先にお伝えすると、
勉強ができるというのは、
最も応用性・汎用性が高い能力だと思うからです。

なぜそう言えるのか、以下項目ごとに理由を述べていきたいと思います。

ゴールから道筋を逆算する能力が身につく

「志望校に合格する」・「資格試験に合格する」
という目標を置いたとします。

ゴールを置いたときに、取り合えず勉強を始める人もいるでしょう。

しかし、多くの場合うまくいかないと思います。

勉強ができる人はどうするか?
それは、今の自分の能力と目標との差異をまず考えます。

例えば、私の母校、東北大学に行きたいとします。

まずはゴールの見極め。

この大学は偏差値がいくつで、センター試験は何科目で何%くらい取らないといけないのか、
2次試験は文系でも数学が必要なのか、、、
といった感じです。
(ちなみに私が受けた時代は共通試験ではなく、センター試験でした)

次は、自分の学力も見極める必要があります。

そして、今の実力とゴールの差異を認識し、
ゴールまでの道筋を逆算して組み立てます。

そして、過去問を解いたり・模試を受験して、
自分の実力の確認と目標への差異を
突き合わせていきます。

そして、次にすべき行動を考え、実行に移していきます。

この行為を何度も繰り返し行い、実力を上げていきます。

冷静に考えて、
この行為の汎用性の高さってえげつなくないですか?

あらゆる分野へ対応が可能です。

スポーツでも、仕事でもあらゆることに使えます。

スポーツでは、目指す成績・憧れの選手を目標に置き、
自分の足りないところ・得意なところを考え
どうそれを解消・磨くかを考えます。

もっと小さいところだと、
料理を作る手順や旅行のスケジュール決めなどにも応用可能です。

何を言いたいかというと、
勉強は論理的にゴールまでの道順を考え、試行錯誤する経験を
磨くということです。

違う言い方をすると、
多くの人が勉強によってこの経験を磨きます。

逆に勉強に取り組んでこなかった人は
この経験を磨けません。
(スポーツ・音楽・部活などをガチでやっていた人はまた別です)

以上が一つ目の理由です。

というか、今回もっとも伝えたいこととなります。

失敗体験を積む

どんな天才でも、初めから全教科満点なんてことはありません。

一度も100点以外を取ったことがない、なんてこともありません。

問題によっては必ず間違えるものです。

その間違えはある意味で失敗とも言えます。

たくさん失敗して、いかに次にミスしないようにするか、
これが大切です。

「100点取れたのに取れなかった、、、」
「うわ、90点かよ」
と言っている勉強できる(できた)友人を思いうかべることは
できるのではないでしょうか。

どんなに頭が良くても、
勉強は悔しい思いをすることができます。

間違いをして、
次同じミスをしないようにするという行為は
とても素晴らしいことだと考えます。

好きじゃないことでも取り組める

あなたは勉強が好きですか?

私の回答は「好き」です。

しかし、
”受験勉強”は好きですか?
という質問になれば、

「嫌い」です。

浪人するまでは勉強は全くできませんでした。
大学も講義もろくにいかず、落単しまくってました。

ではなぜ大学に合格し卒業できたのか?

それは、嫌いなことでも取り組めたからです。

言い方を変えると、
やらなければいけないことを
なんとかしなきゃいけないときに
なんとかできたからです。

やりたいことしか
やらなくていい人は
ほとんどいないでしょう。

(強いて言うなら、石油王の息子とかですかね・・・)

例えば、好きなことを仕事にした人でも
めんどうだな・やりたくないな
と思うことはあるはずです。

目的のためにやりたくないことを
我慢して取り組まなければならない瞬間は
必ず発生します。

むしろ、そういう場面の方が多いとすら感じます。

やりたくないことでも取り組める耐性が付く。

これは勉強できる人が持つ特徴です。

さらには、
やりたくないことでもそれなりのクオリティで実行できる人が
高学歴の人には多いと感じます。

成功体験を積んでいる

当たり前ですが、
高学歴の人は厳しい受験戦争に勝ち抜いています。

つまり、成功体験を積んでいます。

成功体験を積むとどうなるのか。

自信がつき、いい意味で自分にプライドを持ちます。

言い方を変えると当たり前の基準が上がります。
自分自身のプライドと周りの環境の影響が大きいです。

環境に関しては下記の記事でも触れています。

当たり前の基準が上がると
頑張ることへのハードルが下がります。

努力する→成功する→自信がつく→プライドを持つ→当たり前の基準が上がる
→努力のハードルが下がる→努力する・・・・

という好循環が生まれます。

当然、目標が高すぎたりする場合、
努力する→失敗する
という結果になり、このサイクルは崩れます。

挫折についても、以下の記事で扱っています。
参考にして頂けたら嬉しいです。

また、自信やプライドを持つことが
必ずしも良い方向だけに
作用するとは限りません。

この話は後日触れたいと思います。

このトピックで何を言いたいかと言うと
高学歴・勉強ができる人は
成功体験を積んでおり、
その経験がさらなる成功への良いサイクルを生み出しているということです。

まとめ

色々と高学歴・勉強ができる方が良い理由を書きました。

しかし、それぞれは独立しているものではなく、
一部重複していたり、相互に作用しているものです。

その点、ご了承頂けると嬉しいです。

最後に、質問です。

勉強をしてきた人としてこなかった人の差が
一番出るのはどういう時でしょうか?

それは、
未知のもの・経験がないものをやらなければならない場面
だと思います。

例えば、働きたい企業に転職するために
今までの学んでこなかった資格を取らなければいけないとします。

勉強をしてきた人は
その資格に合格するためのキモ・本質を抑えるのがうまいです。

このキモとは、合格までの道筋、
さらに言うと問題の傾向をつかみ、それに対応する効率的な勉強方法です。

長年、何かを学んできた経験があるから
できることだと思います。

仕事においても同じです。
勉強をしてきた人はキモ・本質を抑えるのが抜群にうまいです。

根も葉もないことですが、正直に言うと、
勉強ができるできない、本質をとらえる力は
才能による面も大きいと思います。

勉強はしてこなかったけど
ある特定の分野では圧倒的な才能がある人は
必ず一定数います。

イメージしやすいところでは、
芸術・スポーツの分野では顕著でしょう。

私を含めた持たざる者は学び続けるしか方法はありません。

しかし、学びをやめなければ何かが変わる可能性は必ずあります。

一緒に努力していきましょう!

おまけ

自称、学歴は低いけど、”地頭はいい”って人いるじゃないですか。

基本的に、僕は信用してないです。

なぜなら、学歴が良い方が得をする世の中だって
地頭が良ければ分かると思うんですよ。

IQが高すぎて、日本の教育制度の枠に
はめられない人は本当の天才、
上位0.1%以下の世界だと思ってます。

ただ、地頭が良いことと勉強に取り組めるかは
別の問題のような気もしています。

なかなか難しい問題です。

毒を吐いてしまいました。

最後に言い訳させてください。

あくまでここで話しているのは”傾向”の話です。

地頭がいい人なら分かるはずです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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