給与が高い人はどういう人か?
こんにちは、芹澤です。
給与が高い人はどういう人か?
ということを今回のテーマにしたいと思います。
前提として、”社員”という立場の人が
どうすれば給与が高くなるのか、
何ができれば給与が高くなるのか、
ということが今回のメインテーマです。
ぜひ、最後まで読んだ頂けると幸いです。
唯一無二である
”唯一無二の存在である”
”替えが効かない存在である”
ことが結論です。
もっと正確に言うと、
唯一無二の存在”に見える”
替えが効かない存在”に見える”
ことが大切です。
なぜなら、99%の人間は会社という組織内では
替えは効くからです。
どんなに優秀な人が会社からいなくなっても
なんとかなります。
会社は回ります。
スティーブジョブスがいなくなっても、アップル社は成長し続けています。
イーロンマスクがX(旧Twitter)を買収したあと、
従業員の約半数を解雇しても利用者に影響はありませんでした。
所詮、会社とはその程度のものなのです。
ですが、「替えが効かない」見える人は会社に何人かいるのではないでしょうか。
ここからはどういう人が替えが効かないように見えるのか、
について考えていきます。
高いスキルがある
一番想像しやすいと思います。
スキルといっても、
数値化しやすい、いわゆる”スキル”というイメージがしやすいハードスキル、
数値化しにくいソフトスキルがあります。
前者のハードスキルは、プログラミングや英語、簿記といった
テストなどで数値が測れるものと定義します。

一方、ソフトスキルはコミュ力やマネジメント力、
リーダーシップなど数値化できないものです。
ここではハードとソフトについての詳しい話は触れません。
後ほど、ハードとソフトについて、少し持論を話します。
どちらのスキル、もしくはどちらのスキルも高い人が
唯一無二であるように見えます。
役職者に気に入れられる
役職者に気に入れられるとは、
感情的な理由で、という意味で書いています。
平たく言うと、人として好きか嫌いかの話です。
人間である以上、それは避けられません。
そこに役職が上か下かは関係ございません。
例外として、営業職で圧倒的な成果を出すなどは別かもしれませんが、
私を含めた多くの凡人にとって難しいことです。
ゴマをするといったら言葉は悪いかもしれません。
しかし事実として、
仕事の成果=給与であるパターンは少ないです。
逆にあなたが地位の高い立場になったとき、
100%仕事の成果で部下を判断できるでしょうか。
仕事の成果の以外に、
よく話すか、容姿がいいか、あいさつをよくするか、等々
感情的な要因が数多くあります。
勘違いして欲しくないのは、
評価者を擁護しているのではありません。
営利企業に勤めている以上、社員の評価は
仕事の成果(いかに利益に貢献したか)で
判断するべきです。
ですが、そうあるべきと実際にどうかは別の問題です。
人間である以上、不完全な評価基準が存在することへのあきらめは必要です。
「それで」「任せる」と言われる存在
異なる視点で価値ある社員とはどういうものか、
若干、感覚的な話をします。
仕事を任せられた、もしくは逆に仕事を任せることはあるでしょうか。
仕事を任せる場合を考えてみましょう。
自分が行うのはやや面倒な資料作成があったとします。
それをざっくりとした情報のみで部下に任せたとします。
部下からアウトプットが出てきました。
しかもそれなりのクオリティです。
「それで行こう」
この一言で終われたら、どれだけ楽でしょうか。
こういう部下は評価したいと思いませんか。
部下に「君だから、あとは任せるよ」と言えたら、
上司としてはこの上なく信頼を置いていることでしょう。
なにを言いたいかというと、
上司に「それで」と言わせるように動くことが
仕事のできるできない、
もっと言うと今回のテーマである
「給与の高い人」になっていくのです。
資料の作成を例に出しましたが、
実際には今後の手順の確認であったり、
クライアントへの連絡事項の確認といったタスク、
資料の大枠の確認から
「それで」と言われることを目指すといいと思います。
ただし、一点注意して欲しいです。
完璧なアウトプットを目指してはいけません。
クオリティの高さより、
スピードの方が往々にして大切です。
その優先順位は頭に入れつつ、
それなりのクオリティを出していく、
これが第一に目指すべきゴールになります。
抽象度が高い仕事と具体性が高い仕事
一般的に役職が高ければ、給与は高くなります。
それでは、役職の高い人の仕事はどのような仕事でしょうか。
結論、抽象度が高い仕事です。
例えば、役職の基本的にはトップである社長の仕事を想像してみましょう。
基本的に社長の仕事は「いかに儲けるか」
ということにすべて集約されると思います。
会社全体を見て、俯瞰的に考えます。
その結果、依然と比べ、粗利率が下がっていることに気が付きました。
営業の責任者である営業部長に「粗利率が下がっているから改善して」
と社長が指示します。
この「粗利率が下がっているから改善して」は抽象的な指示です。
役職者はこのような抽象的な指示を具体のレベルまで落とし込まなければなりません。
また、役職者の仕事の大きなウエイトを占める
マネジメントについても述べていきます。
マネジメントも抽象概念の要素が大きい仕事の一つです。
部下によって、仕事へのモチベーションは違います。
それぞれ能力も異なるため、振れる仕事の難易度も違います。
会社に待遇に満足しているか、不満を持っているかも違います。
なにもかも違う部下をマネジメントと一言に言っても
手法は全く異なるのは分かるでしょう。
この章で何をお伝えしたいかというと、
給与が高ければ高くなるほど(役職が上がれば上がるほど)
抽象度の高い仕事を任されるのです。
逆を言うと、
定型化した具体性の高い仕事しかできない人は
給与は上がりにくいです。
仕事の抽象度と具体性が仕事の給与に紐づいている
ということを理解いただけると幸いです。
AI時代のハードとソフトスキル
給与が高い人は「高いスキル」があるということを
述べさせて頂きました。
今後、スキルの定義が変わると私は考えています。
その理由としては、生成AIの進化です。

現在、生成AIがとんでもないスピードで進化しています。
誰でも、無料でかなりのスペックのところまで利用できます。
私も仕事・プライベート問わず、生成AIを使用しない日はありません。
文章作成・アイデア出し・画像生成・プログラミング等々、
今までは特定のスキルを持っている人、才能がある人が行っていたことが
無料でかつ、ものの数秒でかなり高いクオリティのアウトプットを
得ることができます。
つまり、ハード面のスキルの価値はどんどん目減りしていきます。
もっと言うと、”今までの”ハードスキルは価値を失います。
AIを作る、AIを使いこなすことがハードスキルと言われる時代になってきています。
多くの人はAIを使いこなすことが重要になるでしょう。
AIの潜在能力を引き出せるプロンプロをうまく書けるか、
そしてAIが出力したアウトプットをどう判断し、
取捨選択、アップデートしていくか、
これらが大切になっていきます。
このスキルは日々インプットとアウトプットを繰り返し、
磨いていかなければいけません。
そして、ソフト面です。
私はソフトにこそ人間としての本質的な価値があると考えております。
少し私の経験を交えて、考えを述べさせて頂きます。
前職では2年ほどコンサルタントとして、働いていました。
たかが2年の経験の話なので、話半分くらいで聞いていただいても構いません。
しかし、ここで得た経験はなかなか本質を突いていると考えてます。
コンサルはお客様の課題を解決するのが仕事と言われます。
当然、クライアントの困っていることを解決するためには
知識や特有のスキルは大事です。
ですが、それ以上に人間として魅力的なのか、
信用できるのかが大事です。
コンサルという仕事をする上での基盤として
「信用されている」というのが大事になってきます。
もっと砕けた言い方をすると
クライアントから好かれるか、
という点がハードスキル以上に大事だと感じていました。
どんなにいい提案であっても、
そこに信頼がなければ聞き入れてもらえません。
繰り返しになりますが、
今後、AIの発達により、
ハードスキルは価値は日に日に目減りしていきます。
AIをうまく使える能力がハードスキルの
中核を占めるようになります。
そして、人間として信用できるかのソフトスキルが
今以上に大切になると考えています。
「AI時代の」という枕詞を付けましたが、
今までの時代でもきっとそうだと思います。
所詮、我々は人間であり、感情・好き嫌いの影響を受けてしまうものです。
人としての魅力は最も価値があるスキルである
というのが私の考えとなります。
まとめ
今回の話をまとめさせていただきます。
給与が高い人は、替えが効かない”ように見える”人。
そのような人は、ハードスキルもしくはソフトスキルが優れている。
今後、生成AIの発展により、今までのハードスキルの価値は下がっていく。
これから、多くの人が求められるハードスキルはAIを使いこなす力。
そして、人として魅力的になるのがより大きな価値になる。
こんなところです。
今まで無数にあったハードスキルが
AIを使いこなす能力に集約されてきています。
私もまだまだ使いこなしているとは言い難いです。
しかし、毎日、生成AIを上司・部下、
もしくは相棒として使っています。
私のスキル・知識では今まで到底できなかったことでも
1人でできるようになりました。
とにかく使ってみる。
まずはここから始めるしかありません。
そして、人間としての魅力について。
見た目は大切です。
見た目が良ければ、自信が出ます。
「清潔感が無い方がいい」なんて人は99%存在しません。
見た目を磨きましょう。
そして、内面。
毎日ご機嫌でいましょう。
挨拶をしましょう。
「あいつ毎日ご機嫌だからむかつく」とはならないはずです。
むしろ人から好かれる要因になり得ます。
AIにより、ハードスキルは価値を失っていきます。
皮肉なことですが、AIの発達により、
人間としてのソフト面に価値が出てくると思うのです。
おまけ
先日、前職のコンサル会社の副社長と食事に行かせて頂きました。
やはりAIの話になり、僭越ながら
「AIの発展が今すごいじゃないですか。コンサルの仕事って少なくなってくると思うんですよね。
今後のコンサル業界をどのようにお考えなんですか?」
と質問させていただきました。
簡単にまとめると、
若手コンサルの仕事は無くなること、
そしてマネージャー層の仕事はより忙しくなるのではないか、
というご意見をいただきました。
私なりに解釈を述べていきます。
若手コンサルの仕事というのは
いわゆる資料作成であったり、
議事録を取ったりする仕事が多いです。
これはもろにAIの得意領域に入ります。
言い方を変えると、
マネージャーから若手に振る仕事が無くなっていきます。
何なら、AIを使って自分でやった方が早い、
という風潮がより加速していきます。
今まで以上に、仕事ができる人に仕事が集まってくるようになるのです。
食事を通して、ビジネスに関して、
たくさんの新しい気付きを与えて頂きました。
違い業界でかつ、最前線でビジネスをされている方との交流は
非常に新鮮で楽しいと感じられる時間でした。
今度は前職の社長にもお会いさせていただくので、
非常に楽しみです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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比較的、分厚い本ですが、
会社で上の地位を目指している方は経営に関しての
基礎知識を網羅的に学べます。
しかし、やや難解な内容も含まれていると個人的に思うので、
そこは読み飛ばして良いと思います。
私は読み飛ばしました。
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